無料点検、布団のクリーニング、布団のメンテナンス、あるいは宅配業者をかたるなど、販売目的を隠して訪問してきます。 |
ドアを開けると、「布団それぞれにあったクリーニングをするので見せてほしい。」と言われ、言われるままに布団を出してくると、布団の点検を始めます。掃除機のようなもので吸引して、点検のような事をしてみせる場合もあります。 |
「とても湿気が溜まっている。このまま使っていくと、ダニが湧いて病気になる。」「ダニは知らないうちに肌に卵を生み付けられ、肌荒れの原因となる。」 |
「舞っている埃一つにダニが数匹付いているから、知らないうちに吸い込んでしまっている。」「朝起きて風邪でもないのに喉がイガイガするのはダニが原因。」 |
「ダニはアレルギーの原因で小さいころのアレルギーは治るが、20歳過ぎてからのアレルギーは治らないから気をつけないといけない。」 |
「クリーニングに持って行きたいが、この布団はもう綿がスカスカで、クリーニングできない状態。」 *はじめから、目的は、クリーニングではなく、販売が目的です。 |
「うちで扱っている布団なら、洗わなくてもいいし、一生使っていける。」 |
「羊毛の中でも、生後半年以内の羊毛を使っているから水をはじきやすい。」「布団の裏にはメッシュ素材が使われているので、そのおかげで湿気ない。だからひっきぱなしにしておいても大丈夫。」 |
「布団は人間の体に接するところの多いものだから、多少高くても一生使えるものを使ったほうがよい。」「安い布団を何度も買い換えるよりコストが安く済む。」 |
「実際、若いうちに良い物を買って、一生使う人が多い。」 |
「特別に下取り値引きとして、○○万円安くする。」
「社員割引き扱いで、特別に安くする。」
「サンプル品ってことにして値段を下げるから。」 |
「特別に安くできるのは、今日(あなた)だけ。」などと、あたかも特別値引きであるかのように説明し、購入するよう迫ってきます。 |
*布団の販売価格は、相手の顔色次第で決めている事がほとんどです。 |
クロージングが始まります |
購入すると言っていないにも関わらず、おもむろに電卓を取り出し、「月々○千円で、60回、その後はタダで自分のものになる。」などと言いだした。 |
契約すると言っていないにもかかわらず、おもむろに商品を運び込み、梱包を解き、直ぐにも寝られる状態に布団(商品)をセットし、 |
「試しに寝てみてください」と言って、布団を使用するよう迫ってきた。そうこうしているうちに、今まで使用していた布団を勝手に車に運び出し、持って行ってしまった。 |
どんどんと作業が進んでしまい、契約を断れる状況ではなくなってしまった。 |
最後に、「決して人に金額を言わないでほしい。他に買った人と、金額が違うと揉めるから」などと、他人や親に口外しないように念を押された。 |
*下取りは、今まで使用していた布団を持ち去ることで、商品を使用させてしまおう、既成事実を作り断り難くしてしまおう、という目的でもあります。 |
契約後 |
しかし、やはり高額なので、翌日、担当者に「やはり商品を返したい。」と電話で申し出たところ、担当者が自宅に押しかけてきて、いろいろと脅されてしまった。 |
「一度使った商品は返品できない。常識から考えて見て下さいよ。」 |
「商品を使って病気になったとかでないのなら、返品できない。」 |
「それでもまだ返品するというのなら、勤めている会社に責任を取ってもらう。親が子供の責任を取るように、社員の責任は会社に取ってもらう。それでいいのかい?男だったら責任の取り方があるだろう。」 |
「前に、断った大学生がいたが、その後の人生を無茶苦茶になるようにしてやった。」などと威迫され、クーリングオフを妨害された。 |
*布団は指定消耗品ではありません。使用していたとしても、クーリングオフ制度の適用対象となります。よって、これは、明らかなクーリングオフ妨害となります。 |
次々販売 再勧誘 |
それから、1箇月程して、「布団のメンテナンスに伺いました。」と言って、再度、販売担当者らがやってきました。 |
*一度契約をすると(クーリングオフしなかった場合)、「メンテナンス」等と称して、再度、勧誘に来ます。 (次々販売) |
担当者が布団をみたところ、「現状では湿気が多く寝具が早々に痛む可能性が高い。」「その対策として、除湿マット(新たな商品)を購入する必要がある。」などとと言いだした。 |
強引に商品を運び入れると、既に金額を記載してあるクレジット申込書を差し出し、サインするように指図された。断ろうとしたものの、高圧的な態度で相手にされず、仕方が無くサインした。 |
*訪問販売は、一度契約すると、その後何度も勧誘に来ます。 |
しかも、このように、クーリングオフを妨害したり、脅かしてくることもあります。最初の対応が肝心です。トラブルの前に専門家に依頼する事をお奨めします。 |