投資マンションの勧誘では、担当者が既成事実を作ろうとして、
「今日のところは、この書類にサインだけして下さい」 |
「まだ申し込みですので、契約ではありません」 |
「ローンが通るか、試しに審査にかけてみましょう」 |
「仮の契約で、本契約ではありません」 |
「まだ契約ではありませんので、書類は後日渡します」 |
などと、何か書類を書かせることが多くあります。 |
何か書類を書いた場合、対応には注意を要します。 |
クーリングオフには、「申し込みの撤回」 も含まれます。 |
申し込みをした場合、「申し込みを撤回」する必要があります。 |
申し込みや本契約を 「仮契約」 と錯覚させているケースも多くあります。つまり、クーリングオフの手続き、申し込みの撤回は必要となります。 |
担当者に書類を回収されることが多いため、なかなか気付きにくいかも知れませんが、よく確認すると、「購入申込書」や「売買契約書」にサインをさせられていたケースが非常に多くあります。 |
そのため、 まだ申込みや契約をしていないと 「錯覚」 して、
まだ契約していないのですが、クーリングオフは必要ですか? |
まだ申込みをしただけで、契約はしていません。 |
担当者からも、「まだ契約ではありません。いつでもやめられます」と言われた |
などと、完全に 「誤解」 してしまっているご相談が多くあります。
クーリングオフとは、 |
申し込みをした場合 |
申し込みの撤回 |
契約を締結した場合 |
契約の解除 |
これらを、「申込みの撤回等」 といいます。 |
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申し込みをしたのであれば、「申し込みを撤回」 する必要があります。 |
また、実際には売買契約書なのに、 「仮の契約です」 「まだ契約ではありません」 と錯覚させ、本人がよく理解できていない状態で大量の書類にサインをさせて、 |
売買契約書であることに気づかせずにサインをさせた後に、「この書類は当社で使いますので」などと言って、契約書類をすべて回収する手口も少なくありません。 |
ウソの説明をされて、書類も全部回収されてしまうため、購入者側は、申し込みや契約をした認識が薄くなります。そして、
「まだ契約ではないのに、クーリングオフする必要があるのですか?」 |
「まだ契約してないんだから、このまま無視していればいいんですか?」 |
などと、間違った認識を持つことで、トラブルに発展してしまいます。 |
後になってから、ようやく気付くケースが多くあります。 |
よくあるトラブル事例 |
電話勧誘を断り切れず、飲食店で担当者と直接会うこととなった。
勧誘を断り続けていたが、担当者はなかなかあきらめてくれない。
勧誘が長時間になり、段々と断り辛い雰囲気になってしまった。
そのうち、担当者から申込書を渡され、
「とりあえず、今日のところは、申し込みだけしておいて下さい」
「単なる申し込みで、仮の契約でしかありませんから、
契約ではありません。いつでもキャンセルできます」
「ローンを組めるかどうかだけ、仮審査にかける書類ですから」
「手ぶらで帰ると上司に怒られますから、申し込みだけでも・・」
などと言われ、仕方なく申込書だけ書くこととなってしまった。 |
しかし、契約する気は無かったので、
その後、担当者からの電話は無視し続けた。
「まだ契約になっていないんだし」
「何か言われてもキャンセルを申し出ればいい」
などと軽く考え、そのまま何もせずにいた。 |
書類を書いてから10日程経って、また担当者から電話があった。
そこで、担当者に
「契約する気はありません」
「キャンセルさせていただきます」
と申し出たものの、
「既に8日間が経過していますので、クーリングオフはできません」
「クーリングオフ期間はもう過ぎています」
などと、クーリングオフを断られてしまった。 |
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担当者から、 「仮の契約です」 「まだ申し込みで、契約にはなりません」などと不可解な説明をされたり、 「契約書は後日渡します」と、書類を渡してもらえなかった場合、 |
クーリングオフ妨害が予想されますので、対応には警戒を要します。 |
「まだ契約ではないと思っていた」 「放置して何もしなかった」 というご相談が後を絶ちません。 |
何か書類にサインした場合は、放置せず、当事務所にご相談下さい。 |
詳細な事例は マンション解約ドットコム (専門ページへ移動します)
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