よくある勧誘事例 (レジャー会員権) 1 |
ある日突然、「至急お伝えしたい事がありますので、指定の時間内にお電話下さい。」と記載されたハガキが届いた。 |
ハガキに記載された電話番号に電話をすると、 |
「雑誌などで宣伝している○○クラブをご存知ですか?当クラブは、会員特別価格で旅行やショッピングができるクラブです。」 |
「学生の持つ夢を早く実現させる、が当クラブのコンセプトです。」「夢の実現をお手伝いしています。」「こういった電話で紹介しているのは学生のみです。」 |
「色々なサービスがありますが、電話だけでは分かりづらいと思いますので、お会いしてもっと詳しく説明したい。」などと言われた。 |
また、「豪華商品が当たる抽選番号の発表をするから、ハガキを当日持ってきて。」「ハガキが引換券の代わりなので、もし当たってもハガキがなければ無効になるから。必ず持って来て下さい。」と、ハガキを持ってくることを、何度も念を押された。 |
(勧誘の痕跡を消すため、ハガキは回収されます) |
説明を聞くため、担当者と待ち合わせをした |
待ち合わせ場所に行くと、電話とは違う担当者が現れた。 「電話の担当者は忙しくなったので代わりに来た。」とのことだった。 |
近くの喫茶店に入ると、担当者から「ハガキを持ってきた?」と言われ、ハガキを回収された。そして、「今、時間とお金があったら何がしたい?」と聞かれ、説明が始まった。 |
自分が「旅行」と応えると、担当者は、 |
「学生さんはやっぱり多くが旅行と答える。」 |
「当クラブは、学生さんの持つ夢を少しでも早く叶えさせてあげたいという考えからできたもので、様々なスポンサーや雑誌などでも紹介されている。」と言いながら、文部科学省からの感謝状(認定証)のようなものを出して見せてきた。 |
「こういうものを貰っている会社だから安心して。」
「多くの都道府県からも感謝状を貰っている。」
「こんなもの、偽物を作ったら犯罪だからね。」と言い、 |
そして、担当者は、持参したバインダーの資料を見せながら、様々なサービスについて説明を始めた。 |
「秋葉原の家電製品が世界一安いなら、当クラブの会員は宇宙一安く、最新の家電製品を買う事ができる。」 |
「旅行は、4人まで同じ値段で利用できる。」 |
「例えば、会員料金2泊3日で2万円として、1人で行っても2万円、四人で行っても2万円だから、4人で行けば1人5千円で行けることになる。メンバーの家族なら、メンバーが行かなくとも家族が会員料金で行ける。」 |
「もし、万が一事故や事件に合ったときでも、会員さんは無料で弁護士相談が利用できる。」「相談だけでもお金のかかる弁護士が、うちのクラブの会員さんは、全てタダ。」「つまり、クラブに入ると同時に弁護士がついてくるっていうこと。」 |
「部屋を借りる際の敷金・礼金・仲介手数料が全てタダで、かかるのは家賃のみ。」 |
「一度会員になると、月会費○○○○円さえ払えば永久会員。」「使わない時期は、月会費を払わなくても大丈夫。」「また使う時から月会費を払えば問題ない。」 |
一通りの説明が終わると、担当者は、「これだけのサービスがあって、月○万○千円は安いと思わない?」と言い出し、契約をするよう勧めてきた。 |
断ろうとすると、 |
「帰ってからよく検討したい。また、今度会って返事をしたい。」と言って、契約を断ろうとしたが、担当者から、 |
「それは、できない。」
「みんな一回しか会わないし、○○さんだけ特別扱いはできない。」
「今までこの話をして、10人中、7〜8人が入っている。」 |
「一方的にお得になる話しなのに、断るとか意味がわからない。」
「お得になる内容について、最初からもう一度説明するね。」 |
などと言われ、また説明が始まった。 |
その後も長時間に渡る説得が続き、契約をすることになった。 |
また、契約の際、担当者から「一度やるって決めたんだから、後からやめるとか言わないでね。」と、クーリングオフをしないように釘を刺された。 |
その後、電話で担当者にクーリングオフを申し出たところ、 |
「今まで、クーリングオフをした人などいない。」
「会社での自分の評判が下がるし、会社の評判も悪くなる。」 |
と言われ、クーリングオフを躊躇してしまった。 |
商品について |
会員権商法、メンバーズクラブ商法では、 |
「入会金の名目ではクレジット契約が利用できないので、書類上は商品購入の形をとっています。」「後日商品が届きますが、商品はプレゼントだと思って下さい。」などとして、商品売買契約としてのクレジットを組ませる場合があります。 |
商品は、CD-ROM・DVD・ジュエリー・絵画などが多いようです。 |
通常、50万円〜60万円程度で、50回払いのクレジットを組ませる事が多く、最終的な支払額は、100万円前後になることも。 |
「月々の支払額はたいしたことない」と強調し、「アルバイトで払っていける金額」などと言って、金額への抵抗感を和らげようとします。 |